ハクビシンは、ネコ目ジャコウネコ科の動物です。
昔から「神様の使い」とも呼ばれ、縁起の良い動物とされる反面、人家への侵入やフン害、農作物への食害は後を絶ちません。
見た目
- 目の下と耳元の白い波紋
- 鼻から額にかけて伸びる白い筋
- 灰色がかった長い胴体
- 太く長いしっぽ
- 手足と尻尾の先の黒い毛色
体長・体重
- 体長 90~110センチ
- 体重 約4キロ
寿命
10~20年
性格
ハクビシンは警戒心がとても強く臆病な性格で、人や動物を見かけるとすぐさま逃げ出します。ふだん人や動物を襲うことはほとんどありません。
ただし、身の危険を感じたときや出産時期、子連れ時、発情期は威嚇や攻撃をするなど凶暴性が増すことがあります。

ハクビシンの子供は警戒心が弱く、人に近寄ってくることがありますが、近くに親がいる可能性があるので注意してください。
ハクビシンはまれにエサや縄張り争いで猫やアライグマ、ハクビシン同士でケンカをすることがあります。
犬や猫に追いかけられ逃げ場を失うと、防衛のために噛みついてきたり引っかいてきたりすることがあります。屋外で飼っているペットは不用意に近づかせないでください。
ハクビシンの生態
分布
北海道と沖縄を除くほぼ全域でハクビシンの生息が確認されています。
以前は九州地方には生息していないとされていましたが、近年目撃情報が報告されており、分布はさらに広がっていると考えられます。
環境への適応能力が高く、山間部や市街地、都市部などさまざまな環境に生息しています。
中国南部や台湾、インド、東南アジアなどの温暖なアジア諸国を中心に分布しています。
ハクビシンが外来種かどうかについては諸説あり、現在も明らかになっていません。
- 日本ではジャコウネコ科の動物の化石が発見されていない
- 江戸時代と戦時中にハクビシンが持ち込まれた記録がある
- 生息地が連続しておらず点在していたため、自然に広がったとは考えにくい
- 日本と海外のハクビシンでは頭骨の計測値や形態学の特徴が異なる
- 江戸時代の書物にハクビシンによく似た「雷獣」という妖怪が描かれている
繁殖
ハクビシンは生後10〜12か月で成獣の身体となり、繁殖できるようになります。妊娠期間が短く繁殖期も長いため、個体数は増加傾向にあります。
| 繁殖期 | 3〜12月 |
| 妊娠期間 | 約2か月間 |
| 1回の出産数 | 1〜4頭 |
外敵・捕食者
日本の成獣のハクビシンには、明確な天敵がほとんどいません。一方、山間部では幼獣がフクロウやタカなどの猛禽(もうきん)類に捕食されることがあります。
生活
ハクビシンは夜行性で、日中はほとんど寝ぐらにいます。民家の天井裏や壁の中、倉庫、ほら穴、木陰など複数の寝ぐらを転々としながら生活する習性があります。
ハクビシンは高い運動能力と優れたバランス感覚を持ち合わせていますが、木から木へ飛び移るのは苦手とされています。
食べもの
ハクビシンは基本的に雑食ですが、とくに次のような食べものを好みます。
- くだもの全般(とくにぶどう・桃・みかん・いちご・柿など)
- 野菜(とくにとうもろこし・トマト・すいかなど)
- 家庭の生ごみ
- ドッグフードまたはキャットフード
- 昆虫
- 鳥類
鳴き声
ハクビシンはふだんあまり鳴きませんが、ケンカのときに「キーキー」と鳥のような甲高い鳴き声を上げることがあります。
夜中に「キーキー」「キャッキャッ」という鳴き声が聞こえた場合は、ハクビシン同士がケンカをしている可能性があります。
また、身の危険を感じると「ウー」とうなったり、「ガァッ」といった声を上げて威嚇したりすることもあります。
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